◆パワーリハビリテーション
(包括的高齢者トレーニング)について、お話しさせていただきます。
加齢は様々な変化を人間にもたらします。しかし、歳をとるスピードは個人によって様々で、それは生活習慣から多くの影響を受けていると言われています。以前は「成人病」といわれていた疾病、障害が「生活習慣病」と名前を変えた背景にはそれらが単に歳をとることによって引き起こされることがわかってきました。
実際に先進国ではインターネットなどの発達により若者の生活習慣がより非活動的になってきており、運動不足による糖尿病や高血圧、骨粗鬆症などの若年者における生活習慣病≠ェ社会問題になってきています。でも見方を変えればこれらの現実にも明るい側面はあります。子供が大人のような生活習慣を維持すればどうでしょう。人間は若い時にはいろいろなものにチャレンジし、様々なストレスにさらされることで成長を遂げます。
しかし歳をとるごとに楽で便利な方向へと流され、活動性を低下させてしまいがちです。近年、私達が直面している健康問題の多くを米国の医者は「運動欠損症」と呼び、多くの症例は活動性が低下しているために引き起こされると言っています。
パワーリハビリテーションにおける身体的フィットネスとは日常活動のストレスに対する個々の人が持つ許容能力や予備力が低下しうることを防いで、その能力を向上させるものです。閉じこもりによって低下した高齢者の精神的、身体的活動性を回復させ、社会生活の自立を支援するプログラムです。そのプログラムの鍵は各々フィットネスレベルを改善、維持、向上させその結果をいかに「行動変容」に結びつけるかが大切なことです。USE IT OR LOSE IT !(ユーズイットオアロスイット)「持っている身体機能は使いなさい。さもなければ失われるであろう」米国の高齢者への呼びかけとしてしばしば用いられる用語です。つまり楽をすればするほど機能は低下するということです。だからといってストレスをかけすぎても障害を招き、別の問題を引き起こしてしまいます。大切なことは、適度な強度量のストレスを適度な頻度で与えながら適度な休憩をとることです。
介護予防として行うパワーリハビリテーションとは以上のような考え方の下で行われています。私達も始めての試みで充分ではありませんが皆様と一緒により良いリハビリテーションを行っていけるように努力してまいります。
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